サイトを運営する上で、バックアップとセキュリティ対策は不可欠です。これらを怠ると、サイトのデータが失われたり、不正アクセスの被害を受ける可能性があります。本記事では、バックアップとセキュリティ対策について詳しく解説します。
1. バックアップの重要性と方法
なぜバックアップが必要か?
- サーバートラブルやハッキング、誤操作などによりデータが失われる可能性がある
- バックアップがあれば、迅速に復旧できる
- 予期せぬトラブルに備えて、定期的なバックアップが必須
バックアップの種類
- フルバックアップ:サイト全体のデータをバックアップする
- 差分バックアップ:前回のバックアップから変更があった部分のみをバックアップ
- 増分バックアップ:前回のバックアップから追加・変更されたデータのみをバックアップ
バックアップの方法
- レンタルサーバーの自動バックアップ機能を利用
- 多くのレンタルサーバーでは自動バックアップ機能が提供されている
- どの程度の頻度でバックアップが行われるかを確認
- WordPressのプラグインを活用
- UpdraftPlus、BackWPup、All-in-One WP Migration などのプラグインを使用
- 手動バックアップ
- データベース(MySQL)をエクスポート
- サーバーのファイルをFTPでダウンロード
- クラウドストレージに保存
- Google Drive、Dropbox、OneDrive などのクラウドサービスを活用
2. セキュリティ対策
不正アクセス防止
1. 強固なパスワードの設定
- 簡単に推測されるパスワードを避ける(例:「password」「123456」などはNG)
- 大文字・小文字・数字・記号を組み合わせた複雑なパスワードを使用
- パスワード管理ツール(1Password、LastPass など)を活用
2. 二段階認証(2FA)の導入
- WordPressの管理画面やサーバーのログインに二段階認証を設定
- Google Authenticator、Authy などのアプリを活用
3. 管理画面のアクセス制限
- WordPressの場合、「wp-admin」へのアクセスを制限
- 特定のIPアドレスのみアクセス許可(.htaccess で制御)
- 「Limit Login Attempts Reloaded」などのプラグインを使用
マルウェア・不正改ざん防止
1. セキュリティプラグインの導入
- WordPressの場合、「Wordfence Security」「iThemes Security」「All In One WP Security & Firewall」などを活用
2. 定期的なウイルススキャン
- サーバー上のファイルをスキャンし、不正なコードが含まれていないか確認
- 「Sucuri SiteCheck」「VirusTotal」などのツールを活用
サーバーの安全性向上
1. SSL(HTTPS)化
- 無料のSSL証明書(Let’s Encrypt)を利用
- サーバーパネルからSSL設定を有効化
2. ファイル・フォルダの適切な権限設定
- 重要なファイル(wp-config.php など)の権限を制限(例:600)
- ディレクトリの権限を適切に設定(例:755)
まとめ
サイトの安全性を保つためには、定期的なバックアップと強固なセキュリティ対策が不可欠です。特に初心者の方は、
- サーバーの自動バックアップ機能を有効にする
- 強力なパスワードを設定し、二段階認証を導入する
- セキュリティプラグインを活用する
といった基本的な対策をすぐに実践することをおすすめします。万が一のトラブルにも迅速に対応できるように、日頃からバックアップとセキュリティ対策を徹底しましょう!